1: 名無しさん@おーぷん 2016/03/07(月)14:54:03 ID:CpT
2016冬に迎えた無彩限のファントム・ワールド
前半は普通だったが、後半は勢いを見せず惨敗だった
テレビの前に響く視聴者のため息、どこからか聞こえる「今はPAだな」の声
無言でテレビを消し始める視聴者達の中、京アニの監督は独りデスクで泣いていた
涼宮ハルヒで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できる脚本・・・
それを今の京アニで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」監督は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、監督ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいデスクの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰って脚本を練り直さなくちゃな」監督は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、監督はふと気付いた
「あれ・・・?視聴者がいる・・・?」
会社から飛び出した監督が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの視聴者だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにのハレ晴レユカイが響いていた
どういうことか分からずに呆然とする監督の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「監督、アフレコだ、早く行くぞ」声の方に振り返った監督は目を疑った
「や・・・山田さん?」 「なんですか監督、居眠りでもしてたのですか?」
「ひ・・・平野綾?」 「なんだ監督、かってに平野綾を人気にさせやがって」
「武本さん・・・」 監督は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:kanon 2番:AIR 3番:CLANNAAD 4番:涼宮ハルヒの憂鬱 5番:らきすた 6番:氷菓 7番:フルメタル・パニック 8番:中二病でも恋がしたい! 9番:けいおん!
暫時、唖然としていた監督だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
三好一郎から台本を受け取り、会社へ全力疾走する監督、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、デスクで冷たくなっているヤマカンが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
引用元: ・京アニ「どうすりゃいいんだ・・・」
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